高遼会病院 手術室です！
今回のテーマは・・・「人工関節とセメントのお話」です☺️
人工関節手術の最中に「セメント混ぜ始めて！」という声がよく聞かれます🤭
これは別にDIYや工事をしているわけではありません🦺
きちんとした手術進行の一場面です❗
痛んだ骨を切除し、人工関節のインプラントを設置するとき、
骨とインプラントの間に塗布してより強固に固定する接着剤の役割を
担うものがセメントです。
その名もずばり「骨セメント」！ちゃんとした製品名です！
骨セメントはアクリル樹脂の一種で、もともと歯科治療で使用されていたものを
人工関節の固定に応用するようになりました💡
使い方はホームセンターにある建築用セメントと同じで、
粉と液体を混ぜ合わせるとドロドロになり次第に固まっていきます
混ぜ始めて約10分から15分でカチカチに固まります🧊
その約10分間に大腿骨・脛骨・膝蓋骨の骨とインプラントにセメントを塗って、
設置していきます。設置の際にはみ出た余分なセメントもきれいに取り除きます
セメントが固まってしまうまでにすべてのインプラントを予定の場所に
設置しないといけないので、一発勝負のスピード勝負です
セメント使用中は手術室も緊迫しますが、無事にインプラントが設置できると
空気が和みます
何年やっていてもこの瞬間だけは、いまだに緊張🫥してしまいます。
もしTVドラマや、ドキュメンタリーでこのようなシーンをご覧になることが
あれば、今回のお話を思い出してみてください🍃
少し面白くなるかもしれませんよ😄
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