整形外科に限らず、入院中の患者様はさまざまな術後合併症の危険性と背中合わせです。また、当院には様々な年齢層の、様々な生活を過ごしてこられた患者様が入院されます。生活習慣病では、動脈硬化が強くなり、血管系の疾患を気づかないうちにもっておられる方もおられると思います。合併症の早期発見のために、代表される術後合併症として「脳梗塞」「心筋梗塞」について普段より連携を取らせていただいている先生方に勉強会をしていただきました。
「脳梗塞」村田病院 脳神経外科 中村一仁先生
中村先生は毎週木曜日の午後から脳神経外科・腰痛の外来診察をされています。脳梗塞の病態、治療についてお話があり、その中でも印象に残るのは「脳梗塞のサイン:FAST」についてでした。代表的な脳梗塞の症状そして、脳梗塞の治療は時間との勝負、早期発見の重要性を再認識できました。そして、患者様が普段と違な、と気づくには、普段からしっかりと患者様のそばにいて、その患者様を知ってほしい、と医療者としての基本をあらためて教えていただけました。
「これだけは見逃すな パターンで覚える心電図」向坂医院 院長向坂直哉先生
心臓の基礎知識・心電図の基本的なお話、不整脈とは、狭心症・心筋梗塞とは 実際の心電図波形をもとに、どのような症状が発生するかも説明していただけました。手術後の合併症である「心筋梗塞」、症状が出た時にはどう行動すればよいかなども教えていただけました。「あれ、おかしいな」の気づきを医療チームの中で繋げ、患者様の安全を守っていく。医療者としての行動の基本を再認識できる時間になりました。
まだまだ勉強不足な面もありますが、これからも引き続き学ぶ姿勢を持ち続け、日々患者様が安全に入院生活を過ごしていただけるよう、スタッフ一丸となり頑張っていきたいと思います。